オクラガ日誌

okurugger.exblog.jp
ブログトップ
2008年 08月 26日

御本殿特別拝観之記

まだ出雲大社が続きます。(゜)(。。)ペコッ

f0112547_21145793.jpgf0112547_21172040.jpg

「平成の大遷宮」に伴い59年ぶりに行われた本殿の特別拝観は8月17日に終了しましたが、
このたびの参観者は延べ26万7千人に上ると地方紙に書いてありました。
私が行ったときも、広島、徳島、兵庫の方とお話をしました。きっと全国各地から大社にお参り
されたのだと思います。

60年に一度のこのチャンスに、この目で確かめたかったことが3つあって、一つは出雲
大社のご神体か祭られる西向きの内殿を見ること。二つめは本殿の大黒柱である心御柱
(しんのみはしら)を確認すること。三つめは「八雲之図」で有名な天井に描かれた7つの雲を
この目で見ることです。
拝観の待ち時間椅子に座りながら、このことを息子に話しますが、私ほどの興奮は覚えていない
みたいで、涼しい顔。


正月の初詣のときは八足門から少し入った楼門で柏手を打つのですが、そこでストップ。
この度は本殿に昇殿できるということで、八足門をくぐる段で興奮が押さえきれない。
本殿へ上る15段の階(きざはし、階段)の間隔が高いこと。これから神官が階を一段一段上が
る所作が生まれたのかもしれない。
階を上りながらこれから異空間に向かうのだと緊張感を憶え、それまで感じていた夏の暑さを
忘れてしまっていた。

本殿ではもちろんカメラでの撮影は禁止。
また本殿の壁、周りを巡らされている欄干に触ることも禁止と言い渡される。
また本殿にぐるりと巡らされいる縁を時計と反対回りに一周回るのだが、床にはゴザがひかれ、
その上のみを歩くように注意を受ける。
間近に見る本殿の壁、柱、床の歴史を感じる質感、一つひとつの木材の重厚さに圧倒され、建物
の迫力に感動します。すごい建物だ。
本殿の縁は想像していた以上に地上から高い位置にあります。ぐるりと歩くと出雲大社の他の
社や東、北、西の杜、そして北山が見える。これらの風景を見られるだけで感激してしまいます。


一周したところで、厚さ25センチもあり重厚な大扉があけられ、蔀戸(しとみど)がたたまれ
た本殿内の正面、南側の縁で本殿内を参観することを許されます。
扉一つをとっても立派な作りで、意匠が凝らされて見入ってしまいます。写真に残せないのが本
当に残念。
蔀戸の前で正座をして奉賛会の方の説明を聞きました。私の位置からは残念ながら内殿の向きを
はっきり確認できませんでした。
正面(南向き)には衝立みたいなものがありましたので、西側から神事が行われるはずです。
でもどうして北東の一部に内殿があるのか、ほんとに不思議です。ふつうなら南に向いているは
ずですのに。
出雲大社の一つの謎として諸説紛々ですが、ロマンをかき立てられます。

本殿の中央に太い円柱の形の太い心御柱があることを確認。立派な柱です。
こんな巨大な柱をどこから運んできたのか本当に不思議です。
本殿はこの心御柱を中心に9本の円柱形の柱からなっています。
この構造は昔の農家の家屋を思いおこさせます。いまも残る典型的な農家の住まいの形です。
大黒柱を中心に漢字の「田」の字のように、居住空間が4つできあがっています。
本殿は心御柱を大黒柱として作られた巨大な家屋のようだと想像してしまいました。


f0112547_2123025.jpgf0112547_21242031.jpg

最後に本殿内をのぞくことを許されて本物の「八雲之図」を首を伸ばして見る。
インターメットで少しぼやけた八雲之図を見ていましたが、実物はとても色彩がきれいで鮮明です。
江戸時代、延享元年(1744年)竹内随流斎甫(せいほ)という絵師が描いたと聞いていました。
約260年も経っているので、色が随分とくすんでいるのではないかと想像していましたが、
予想外。極彩色の本当に色彩豊かで意外性に感激してしまいました。
新聞によれば、絵の具は天然のもので青は群青、赤は辰砂や朱、ピンクは瑪瑙、緑は緑青など
宝石の粉をニカワで溶いた絵の具で描かれたそうである。

親子で首を伸ばして数えて見ればやはり雲は七つしかありません。
「八雲之図というのにどうして?」。「もう一つはどこに行った?」。「でもすごいけぇ!」と息子と話し合う。
しかも見るものに不安を抱かせるというか、不思議な並びで描かれていて、興味を引きます。
7つの雲のうち一番大きな雲は5.2メートルの長さがあり、その一部に唯一黒雲が描かれています。
ここに「心入れ」という秘儀を行って「天下泰平、国土安穏、朝廷宝位無動、仁民護幸給」が祈
られたとされています。
目に焼き付けておこうと首を伸ばし頭を回しながら長い間眺めていましたが、後ろの班の方も
順番を待ってらっしゃいますので、大扉の前から離れました。


また階を下り、下足に履き替えて桜門を出、八足門をくぐって出た時、体からどっと汗が噴き出した。

息子もこのたびの本殿参拝はとても興味深かったようで、夏休みの社会見学は大成功でした。
でもオヤジの方が息子以上に興奮していたのは確かです(笑)。


参考資料
大遷宮目前の出雲大社 記録撮影始まる
神遷る出雲大社 ベールを脱いだ本殿
神遷る出雲大社 幽玄の世界に御渡
神遷る出雲大社 謎多き「八雲之図」
神遷る出雲大社 迫力満点「大しめ縄」
神遷る出雲大社 本殿には特別の檜皮も
瀧音能之著 「出雲」からたどる古代日本の謎
[PR]

by okurugger | 2008-08-26 21:29 | 風景


<< 大社風景Ⅱ      夏月の大社 >>