人気ブログランキング | 話題のタグを見る

オクラガ日誌

okurugger.exblog.jp
ブログトップ
2007年 03月 11日

静思

静思_f0112547_0501252.jpg

2月24日・25日と2年ぶりに「全国小学生タグラグビー選手権決勝大会」に参加してきた。大会当日に選手の半数が体調を崩して、万全の状態で大会へ参加ができなかったことがとても残念だった。

まさか大会でこんなチーム状態になるとは夢ににも思わなかった。昨年の10月より週3日の練習をこなして、ケガも無く、病気もなくチームの順調な仕上がりを感じていた。子供たちは全員が目的意識が高くて、自分自身で日常の生活を律してきたと保護者の方から聞いていた。ケガの恐れのある楽しい遊びは自ら控えてこの大会に臨んだのいうのに……。神は私たちを見放したもうたか、と思わず天を仰ぎ見てしまった。大会当日、どうにもならない。

今年のチームはラグビースクール所属の子は一人だけで、他は野球、サッカー、バスケットの活動をしている全員素人だった。スクール所属の子供が友達をさそって出来上がったチームだった。
練習熱心な子供たちが揃っていたため、アッという間に上手になった。最初の2か月で早いパスを放れるようになったし、また正確なパスを出すことができるようになった。個々に運動能力が高かったので、スピードあるプレーができて、的確で連携の取れた攻撃と防御ができるチームとなった。イージーミスの少ない手堅いプレーは第一回大会の子供たちより上だと見ていた。
仲良し6人組が力を合わせ、先輩たちの成績を越えよう!を合い言葉にして半年間、練習を続けてきたチームだった。

面田君は、チーム結成当時は控えで出場機会が少なかったが、中国大会以降の練習で一番力が伸びた選手だ。先発でピッチに立つ、と心の中で目標を決めて、練習に参加していたと思う。秩父宮では主力として本当にがんばってくれた。タグラグビーの活動で目標をもって努力する大事さをわかってくれたのではないかと思う。

大輝は自分で考えることができる子だから、島根大会、中国大会でのプレーを安心して見ていた。いつも想像以上の活躍をしてくれていたので、全国大会で本気モードでピッチを駆け回って欲しかった。スクールでやり残した事があったのではないかと私は思っていたので、タグラグビーで再会して、彼の練習の熱心さに感心した。不本意な結果になったことを一番くやしがっている思う。会場では高熱が出ているにもかかわらずチームのためピッチに立つと言い張った。試合で一生懸命にタグを取りに行く姿を見て私は感動した。この度も彼に本気でラグビーをさせてやれなかった事が悔やまれる。

寺戸君はチームのムードメーカーとして盛り上げてくれた。中国大会での活躍は驚きの連続だった。チームがピンチになったときに声を出してみんなを叱咤激励をしていた。強いチームには寺戸君のようなキャラは必ず必要だ。長い手足を活かした活躍を秩父宮で見れなかったのがとても残念だ。中国大会ではチーム一のポイントゲッターだったし、タグ取りも一番だった。嫌な顔がちょっと出はしたが、最後まで厳しい練習によく付いてきてくれたと思う。

弘務はチームのキャプテンとして半年間、みんなをまとめてくれて本当にご苦労さんといいたい。2年前、第1回大会で兄貴の領斗が活躍したのを見て、自分も秩父宮でプレーをしたいとずっと夢見てきたと思う。とても残念だったと思う。彼はスクールでもそうだだがタグチームでも攻守の要だった。兄貴が残した成績を越えることができなかったが、君がキャプテンとして強いチームを作ったことは胸を張って誇れることだと思う。でも一時の感情で自暴自棄になるのはキャプテン失格だからね。最後まで諦めちゃだめだよ。中学生になってもリーダー的存在だと思うので、この度の経験を生かして中学校でさらに活躍して欲しい。

山下君はびっくりするほどの運動神経と球技のセンスを持っている。できるなら中学生になったら本格的にラグビーを始めて欲しい。もっと早く知っていれば、スクールに誘っていた。プレーが冷静で、周りをしっかり見れる能力は天性のものだと思う。彼がいるといないのとではチームの攻撃に幅に大きな影響がある。タグを取る能力はこのチーム一ではなかったかと思っている。大会中一番熱が高くて辛かったと思う。秩父宮に立ったことをずっと憶えていてもらいたい。ラグビーも応援してね。中学ではバスケットでトップ選手になれ!がんばれ!

松本君はいろいろ厳しいことをコーチに言われてちょっと落ち込んでいた時期もあったと思う。できる人間じゃないと、コーチは厳しいことを言わないことをわかってもらいたい。結局、秩父宮では全試合出場した。タグで学んだシステマティックな動きは、大好きなサッカーではもっと役に立つだと思うよ。中学生になってサッカーでの活躍を期待している。

渡利君は独特の雰囲気をもっていて、どの試合も予想外の活躍をしてくれた。中国大会の活躍は素晴らしかった。秩父宮では練習をした「渡利スペシャル」を出せなくて残念だった。野球と違うチームプレーの大事さをだんだんと理解してくれたのではないか。半年間、タグラグビーをとても楽しく練習していたのじゃないかと思っていた。野球も楽しいと思うけど、ラグビーは野球とはまた違った楽しさがあることを感じてくれたのではないかと思ている。中学生になってもがんばれ!

今期は私が忙しくてなかなか時間が取れずに、子供たちにもう少し踏み込んだ指導ができなかったことが残念だった。不本意な参加になってしまった兆しが、事前に何かあったと思うのだが、気づくことができなかった。大切な大会に万全の体調で臨めなかったことは指導者の責任ですので、しっかりと反省したい。反省することは猿でもできるので、あまり好きな言葉ではないのだが、今回の事をもっといろいろと考えてみたいと思う。次回参加できる時には、彼らの頑張りをベースラインとして考えて、今年以上の素晴らしいチームを作りたいと思う。

また協会役員、大会役員の皆様には、江津東小学校チームにいろいろとご配慮を戴いて心から感謝申し上げたい。大会中、お忙しいのに体調を崩した選手に細やかなところまで気遣っていただいて、たいへん恐縮いたしました。現在、江津の子供たちは元気に体調を回復して、今月中旬に控える卒業式を前に、残り少ない小学校生活を有意義に過ごしていると聞いています。決勝大会での経験は、12歳の子供たちにとっては、随分とほろ苦い体験だったのではないかと思います。これからの彼らの人生において、とても貴重な経験と教訓になったのではないか、と私は勝手に前向きに考えています。秩父宮に立ったことは一生、絶対に忘れられない、と思います。ありがとうございました。

by okurugger | 2007-03-11 20:29 | ラグビー


<< 江津東の写真を戴きました!      JK来る >>